2025年4月から放送開始された『日々は過ぎれど飯うまし』は、『のんのんびより』のあっと氏が原案を務め、P.A.WORKSが制作する大学生グルメ青春アニメです。
本文は、原案からキャラ設定、漫画化に至るまでの背景と、魅力あふれる登場人物たちを徹底紹介します。
“食文化研究部”を立ち上げた5人の女子大生が「飯うまし」の響きとともに繰り広げる、ゆるくておいしい青春物語をお届けします。
この記事を読むとわかること
- 『日々は過ぎれど飯うまし』の原作・制作背景と魅力
- キャラクターたちの個性と“食文化研究部”の活動内容
- アニメと漫画それぞれの見どころと楽しみ方
原案・制作陣|“あっと×team apa×P.A.WORKS”が紡ぐ美味しい大学生活
『日々は過ぎれど飯うまし』は、グルメ×青春という親しみやすいテーマを、個性豊かなクリエイター陣が手がける注目作です。
原案に『のんのんびより』で知られるあっと氏、制作は映像美に定評のあるP.A.WORKSが担当しています。
キャラ造形やストーリー展開、空気感の描写において、日常と“ごはん”が優しく交差する世界が丁寧に表現されています。
原案・漫画ネーム:あっと(『のんのんびより』原案)
あっと氏は本作で原案とネーム(漫画構成)を担当し、登場人物の個性や緩やかな日常描写に大きく貢献しています。
彼の作品に共通する“穏やかな時間の流れ”と“ささやかな幸せの積み重ね”は、大学生活という舞台でも健在です。
『のんのんびより』で培われた日常演出の技術が、本作のグルメ要素と絶妙に融合しています。
原作:team apa、コミカライズ:Quro
制作企画はP.A.WORKS社内の若手チーム“team apa”が中心を担い、新しい日常アニメ像に挑戦しています。
その構成を元に、漫画『恋する小惑星』の作者・Quro氏がコミカライズを担当。
柔らかい線と淡い色合い、繊細な感情表現で、アニメとはまた違った味わいのあるストーリーに仕上がっています。
制作:P.A.WORKS+監督・川面真也/春水融、音楽・水谷広実
アニメ制作は『SHIROBAKO』や『凪のあすから』で知られるP.A.WORKS。
監督には川面真也氏と春水融氏、音楽は日常の機微を音で彩る水谷広実氏が参加し、作品全体に穏やかなリズムが流れます。
背景美術や料理描写のリアルさも含め、視覚と聴覚の両面から“飯うまし”を実感できる仕上がりとなっています。
アニメと漫画の関係|オリジナルアニメから始まりコミック化
『日々は過ぎれど飯うまし』は、完全新作のオリジナルアニメとして2025年4月に放送がスタートしました。
アニメの反響とともに、連動するかたちでQuroによるコミカライズ版も登場し、作品世界をさらに豊かに広げています。
それぞれ異なる媒体ながらも、「日常とごはんの幸福感」を軸に同じ空気感を共有しているのが特徴です。
アニメは2025年4月~TOKYO MX他で放送中
TVアニメは2025年4月12日よりTOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11などで放送開始されました。
その後もABCテレビやAT-Xなど全国各地の局で放送されており、リピート放送や配信も積極的に展開されています。
特に注目されているのは、料理シーンにおける作画のリアルさと飯テロ感。視聴者の五感を刺激し、SNSでも話題を集めています。
漫画版はQuroが『アライブ+』で2025年3月15日より連載中
アニメに先駆けて、2025年3月15日からは『アライブ+』にてQuroによるコミカライズ版の連載が開始。
漫画版では、繊細なキャラクター描写とふんわりした雰囲気が重視され、読者が“日々を味わう”感覚を体験できる作品に仕上がっています。
アニメと違って自分のペースで読める漫画では、キャラ同士の掛け合いや料理の描写をじっくり堪能できるのが魅力です。
“食文化研究部”とは|だらだら×部室確保のリアル青春
「食文化研究部」は、真面目な動機からではなく、“部室がほしい”という緩い理由で生まれたダミーサークルでした。
しかし次第に、キャンパスの外へと活動を広げ、“外で食べる”“作って食べる”というリアルな体験を通じて、仲間との絆を深めていきます。
緩やかだけど確実に変化する彼女たちの日常が、多くの共感を呼んでいます。
動機は“部室が欲しい”から──ダミーサークルの誕生
そもそものきっかけは、「ただ部室が欲しい」から始まった架空のサークル立ち上げ。
部員はまこ、くれあ、しのん、つつじ、ななの5人。形式的な理由で結成したはずが、なぜか毎週誰かが料理を作ってくる、という空気が自然に出来上がっていきます。
「研究」はおろか活動内容もあやふやなまま、気がつけば居心地のよさがこの部を成立させていたのです。
それが“野外ごはん・登山グルメ・食べ歩き”へ発展
やがて彼女たちは学内だけでなく、登山やキャンプ、郊外のグルメ旅へと活動の幅を広げていきます。
初めて挑戦する火おこしや、囲炉裏で炊くごはん。まるで遠足のようなスローな時間の中で、互いの距離が少しずつ縮まり、心が解けていく描写が印象的です。
「だらだらと、でも確実に進んでいく青春」。この等身大の流れこそが、“食文化研究部”最大の魅力です。
キャラクター紹介|5人の女子大生+人気ユーチューバー
『日々は過ぎれど飯うまし』に登場するキャラクターたちは、誰もが身近に感じられる“等身大の女子大生”たちです。
一人ひとりの個性が絶妙に噛み合い、仲間としての距離感や関係性の変化が丁寧に描かれています。
その中心には「食べること」があり、キャラクター同士の関係性に“ごはん”が自然に彩りを与えているのが本作の魅力です。
河合まこ(まこっち)|料理好きでちょっと人見知りの心優しい主人公
料理が得意で、食べることが大好きな内気な女の子。
大学生活に不安を感じながらも、食文化研究部の活動を通して少しずつ前向きに変化していきます。
穏やかで控えめながら、メンバーの“味の支え”として重要な存在です。
古舘くれあ|しっかり者&食堂手伝いの肝っ玉姉御肌
実家の食堂を手伝ってきた経験があり、料理の手際は抜群。
お姉さん気質で仲間想い。眠くなりがちだが、いざというとき頼りになる存在です。
どこか“家庭的な安心感”を与えるポジションにいるキャラです。
小川しのん|部長&行動派、幼なじみのムードメーカー
自称・部長でフットワーク軽めの行動派。
まことの幼なじみで、初期からメンバーを引っ張っていくムードメーカーです。
ノリがよく、話を膨らませるのが得意。物語のテンポにアクセントを加えるキャラでもあります。
比嘉つつじ|クール&観察眼鋭いけどテンパり体質
クールな外見とは裏腹に、突然テンパる場面が多いギャップ系キャラ。
周囲をよく観察している理論派ですが、想定外の状況に弱くて慌てる姿が愛らしいです。
彼女のリアクションは、視聴者の共感と笑いを呼びます。
星なな|極度の人見知りだけど、打ち解けると明るいムードメーカー
人前が苦手で引っ込み思案な性格。
しかし仲間と打ち解けることで本来の明るさが現れ、場の空気をパッと和ませる存在になります。
“変化していく過程”そのものが描かれる注目キャラです。
モコ太郎|全国グルメを巡る人気動画配信者キャラ
YouTubeで活動するグルメ系動画配信者で、作中ではマスコット的な存在でもあります。
アニメ内では部員たちの会話に登場したり、スマホ画面越しに視聴されたりと、作品世界にユーモアと情報性を加える存在になっています。
“実在しそう”なリアルさがあるキャラ設計で、SNS世代に自然に溶け込むポジションです。
注目ポイント|“飯テロ”級グルメ描写と心地よい日常
『日々は過ぎれど飯うまし』が高い評価を受けている最大の理由のひとつが、「飯テロ」レベルのグルメ描写と丁寧な日常演出です。
何気ない大学生活の一コマが、彩り豊かな食事とともに描かれることで、視聴者に“生活の中の小さな幸せ”を届けてくれます。
美味しそうな料理と温かい人間関係が共鳴し合い、ほっとする時間が流れます。
細やかな“料理作画”はP.A.WORKSの強み
制作を手掛けるP.A.WORKSは「料理描写」に定評のあるスタジオです。
いわゆる「PA飯」としてアニメファンの間でも話題になっており、本作でもその表現力は遺憾なく発揮されています。
湯気の立ち方、汁物の光沢、箸で割ったときの食感表現──すべてがリアルで、「今すぐ食べたい!」と思わせる説得力があります。
日常×ごはん=心がゆるむ“グルメ青春コメディ”
本作の魅力は「ただ美味しそうな料理が出る」だけではありません。
料理が“きっかけ”になって人間関係が深まっていく構造が、作品全体を温かく包み込みます。
大学生のリアルな距離感や成長、居場所の見つけ方が、ごはんを通じて描かれており、視聴者の心をじんわりと揺さぶります。
コミック第1巻情報|Quro描き下ろしの味わい深い絵柄とレビュー
アニメの世界観を紙面で味わいたい人に向けて、コミック第1巻が2025年5月28日に発売されました。
Quroによる描き下ろしのイラストは、アニメとはまた異なる“静かな感情の機微”を丁寧に表現しています。
特に食事シーンの“間”や“空気感”の演出が絶妙で、読者からも高い評価を得ています。
2025年5月28日発売/B6・180ページ・税込792円
単行本はKADOKAWAより発売、全180ページのボリュームで読み応えも抜群。
料理や風景の描写には細やかなタッチが活かされており、Quroの絵柄が作品の雰囲気にぴったりです。
柔らかな線と色使いが、日常の“ほっこり”を視覚的に補強してくれます。
読者レビュー:「絵柄可愛い」「大学生っぽい空気感が◎」など好評
SNSやレビューサイトでも好評で、「絵柄が可愛くて癒やされる」「アニメとは違った視点で楽しめる」という声が多く寄せられています。
また、大学生活特有の空気感や、ゆるやかな時間の流れがリアルで、「学生時代を思い出した」という大人の読者からの共感も集まっています。
アニメ視聴後の“補完読書”としても最適な1冊です。
まとめ|日々は過ぎれど飯うましの原作とキャラまとめ
『日々は過ぎれど飯うまし』は、“食”を通して描かれる等身大の青春物語として、アニメ・漫画ともに高い評価を得ている作品です。
原案にあっと、コミカライズにQuro、制作にP.A.WORKSという盤石の布陣で、緩やかな大学生活と心にしみるごはん描写が見事に融合しています。
それぞれのキャラクターにも強い個性と共感性があり、日々の何気ない時間が愛おしく感じられます。
アニメでは圧倒的な料理作画と日常のリアル感、漫画ではQuroの優しいタッチと空気感が際立っており、どちらからでも作品の世界観を楽しむことができます。
「部室が欲しい」から始まった物語が、少しずつ仲間と時間を重ねていくことで、温かい絆へと変わっていく過程は、多くの人の心に刺さるはずです。
気取らず、背伸びもせず、ただ“美味しい”を大切にする。そんな本作は、現代の癒やし系青春グルメアニメの新たな定番となることでしょう。
この記事のまとめ
- 原案は『のんのんびより』のあっと氏
- P.A.WORKSが手がける丁寧な日常と料理描写
- 部室目的で始まった“食文化研究部”の成長物語
- 5人の女子大生の個性が光る青春グルメドラマ
- アニメと漫画で異なる魅力を楽しめる
- Quroの柔らかい作画が日常感を演出
- 「PA飯」と呼ばれるリアルな料理描写も話題
- 作品全体から感じる“食べること”の幸福感
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